オオハクチョウ

SDGs

オオハクチョウは、アイスランド・スカンジナビア半島北部、カムチャツカ半島、サハリンなどで繁殖し、冬になるとイギリス、イタリア北部、スイス、黒海沿岸、カスピ海、中国太平洋岸、韓国、日本などで越冬します。

日本では、北海道尾岱沼、風蓮湖、厚岸湾、静内川、岩手県北上川、宮城県伊豆沼、蕪栗沼、山形県酒田市最上川などが有名な越冬地です。和歌山県にも飛来し、有田川、熊野川、貴志川平池で記録があります。日本には25,000羽以上が飛来し、宮城県で最も観察例が多く10,000羽以上が観察されたようです。

北海道鶴居村の鶴の給餌地にも集団で現れ、鶴と一緒に餌を食べていました。鶴居村の村議のお話では、鳥インフルエンザが流行ってからは、タンチョウに感染しないようオオハクチョウは追い払われる対象となってしまったそうです。

酒田市最上川河口の最上川スワンパークは、昔は餌やりをすることができ、たくさんのオオハクチョウ、コハクチョウ、ガンなどが集まってきていました。しかし、こちらも鳥インフルエンザが原因で、一か所に集めるのはリスクがあるとのことで、現在では餌やりは禁じられています。それでも今も冬になると、オオハクチョウ、コハクチョウ両方を合わせて約10,000羽が最上川河口周辺に集まって越冬し、田んぼで餌を探しています。ちなみに日本には外来種で観賞用に持ち込まれたコブハクチョウも野生化して住んでいます。

 全長翼開長飛来地繁殖地備考
オオハクチョウ140cm205-275 cm主に北海道、東北カムチャツカ、サハリンで繁殖くちばしの 黄色が大きめ 
コハクチョウ120cm180-225 cm主に東北、北陸、西日本の北部北極圏で繁殖アメリカコハクチョウが混じることあり
コブハクチョウ150cm200-240 cm北海道から九州まで移入され世界中にいる日本に本来いない外来種

オオハクチョウ

コハクチョウ

コブハクチョウ

2021年3月、北海道別海町の尾岱沼を訪問し、オオハクチョウを見てきました。別海町の道の駅尾岱沼には、北方展望塔があります。北方領土を臨むことができ、北方領土に向かって呼びかける銅像が建てられています。そのすぐ下の春別川の河口は全国屈指のオオハクチョウの越冬地で、白鳥台と呼ばれます。訪問した日は凍っており、白鳥台にはオオハクチョウはいなく、周辺の海や凍っていない開氷部にオオハクチョウが散っていました。数千羽が集まると聞いていましたが、3月初旬に訪問した時はその景色は見ることができませんでした。オオハクチョウは、毎年10月~11月と、3月~5月にかけて飛来するようです。

コハクチョウは尾岱沼地域には来ないとのことです。同じハクチョウですが、種類が違うので、飛来地も少し差異があるようです。オオハクチョウは主に北海道、東北地方、コハクチョウは北陸地方と東北地方に飛来するそうです。最上川や北上川、伊豆沼のように、オオハクチョウ、コハクチョウ両方が越冬する場所もあります。

1967年、野付湾(尾岱沼)に寒波がきた際は湾が完全凍結し、飢餓によって約200羽(若鳥を含めると500羽以上)のオオハクチョウが大量死したことがあるそうです。