コハクチョウ(湖北地方)

SDGs

滋賀県にある琵琶湖は、多くの渡り鳥が飛来します。コハクチョウ(Tundra Swan)もそのひとつ。毎年、9月から10月に繁殖地であるシベリアから、確立されたルートに沿って家族の群れで移動し日本に渡ってきます。田んぼの中に白い鳥がぽつぽつと、遠目ではシロサギと思うかもしれませんが、滋賀県湖北地方ではコハクチョウの群れであることが多いです。親鳥は真っ白で、幼鳥は灰色をしています。琵琶湖での越冬数は年によって変動し、毎年約400羽~600羽が飛来しています。令和3年1月14日には、琵琶湖全域で924羽と過去最大数を記録しています。

コハクチョウは長さ約1.1~1.5m、体重は約6.5~7㎏あります。一夫一妻制の鳥です。淡水近くのツンドラで繁殖し、冬は低地の湿地や農地で過ごします。長い首と頭を水に浸して地面を掘り起こし、水生植物と水没した植物の根等を食べます。湖北野鳥センター付近で過ごすコハクチョウは、2月上旬から個群が北帰行し始めます。3月にはほぼすべてのコハクチョウが北へと帰っていきます。

滋賀県では「環境こだわり農業」という認証制度があります。この認証制度では、①農薬や化学肥料を通常の50%以下にすること、②泥水を流さないなど環境に優しい基準で栽培すること、③どのように栽培したかを記録することなどの基準が設定されています。また近江米の44%が「環境こだわり米」です。

SDGsの思想が広く普及し、人や生き物が安心して暮らせる自然環境を維持したいものです。

コハクチョウ


親鳥(白色)と幼鳥(灰色)


並んで飛んでいるコハクチョウ


水田で休憩中のコハクチョウ