奇跡の一本松

SDGs

奇跡の一本松は陸前高田市にあります。陸前高田市の高田松原には約7万本の松の木が植林され、陸前海岸国立公園や日本百景にしていされていました。2011年3月11日の津波に耐えて1本だけ残った松が「奇跡の一本松」と言われ、モニュメントになっています。松はすでに死んでいて、現在の松は防腐処理を施し、芯をいれ、枝葉をつけたものがモニュメントとして立っています。モニュメントの上の枝の部分には鳥が巣を作っていました。すぐそばには、以前は松林の中に建っていたユースホステルの廃墟が残されており、津波の威力を語っていました。

現在、高田松原だったところとその周辺地域は、高田松原復興記念公園となり、岩手県が東日本大震災津波伝承館を運営しています。道の駅も併設されています。廃墟となった旧道の駅も残されていました。海岸部分には巨大な堤防が建設され、気仙川の河口には巨大な水門が設置されていました。

奇跡の一本松周辺は、平成25年5月24日三陸復興国立公園に指定されました。もともと昭和30年5月2日に陸中国立公園として指定されていましたが、区域を拡張し、三陸復興国立公園として指定されたもので、青森県、岩手県、宮城県の3県にわたる国立公園です。災害からの復興を目的のひとつとした、国内では前例のない国立公園で、防災教育の学習を目的とした人々も全国から訪れているそうです。