吉野熊野国立公園、日本百名山、日本百景、日本の秘境100選、ユネスコエコパークに選ばれている大台ケ原は、原生的な森林が広がっています。標高1,695mある日出ヶ岳(ひでがだけ)は三重県最高峰です。屋久島に並ぶ日本有数の豪雨地帯で、1920年に年間8,214mmの雨量を記録し、1923年9月の台風時には一日に1,011mmの降水記録があります。その豪雨が大蛇嵓(だいじゃぐら)の断崖絶壁や、雄大な渓谷美を作り出しました。
深い奥山であった大台ケ原に、1961年に大台ヶ原ドライブウェイが開通して駐車場が整備され、ビジターセンターや物産館、山小屋が開設され、現在では車で大台ケ原を気軽に訪れることができるようになりました。11月後半ごろから4月ごろまでは冬季通行止めになり、各施設も締まっています。国道169号新伯母峯トンネル付近からビジターセンターまでおよそ20kmの県道40号からは、美しい紀伊半島の山並みが見え、運が良ければノスリやシカなどに会うことができます。
大台ヶ原は大きく分けて、東大台・西大台に分けられます。東大台には日出ヶ岳や大蛇嵓など主要な展望地や、1,959年の伊勢湾台風によるトウヒ(マツ科)の立ち枯れで有名な正木ヶ原があり、遊歩道が整備されています。西大台は原生自然が残っていて立ち入り規制があり、入山する場合は事前の手続きが必要です。手続の受付は3か月前からです。
北端の高見山から大台ケ原までの山脈は台高山地と呼ばれ、吉野熊野国立公園や室生赤目青山国定公園、鳥獣保護区特別地域などで保護されています。大台ヶ原、大杉谷周辺は特別保護地区に指定され、西大台では日本初の立ち入り規制が行われて強く保護が図られ、紀伊半島3県(和歌山県・奈良県・三重県)では絶滅危惧種に指定されているツキノワグマやカモシカも生息しています。

ドライブウェイから大峰方面の景色

ドライブウェイから熊野方面への山の連なり

正木ヶ原 トウヒの立ち枯れ

西大台地区には原生自然が残る