小辺路(熊野古道)

SDGs

小辺路は高野山から熊野三山へむかう紀伊半島中央部を南北に縦断する約72㎞の山道です。

2004年指定の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に、43.7kmが資産登録されています。高野山付近および伯母子峠付近は、高野龍神国定公園に指定されています。伯母子岳1,344mは日本二百名山に選ばれています。和歌山県には果無山脈県立自然公園がありますが、その区域は通過しません。世界遺産登録を受けるため、小辺路は文化財保護法の史跡「熊野参詣道」の一部として2002年に追加指定を受けています。

高野山内から小辺路への入り口は、金剛三昧院の入り口右手にある坂道です。高野山外周をまわる女人道(結界道)、野迫川村、十津川温泉を経由し、三軒茶屋跡で熊野古道中辺路街道に合流し、熊野本宮大社で小辺路は終わります。高野山から熊野まで一気に歩く場合は、高野山に前泊し、大股、三浦口、十津川温泉、本宮に後泊の5泊かかります。水ヶ峰は約1,070m、伯母子峠1,246m、三浦峠1,060m、果無峠1,114mを越える熊野参詣道の中でも最も険しい道です。(世界遺産区域で最も険しい山道は大峰奥駆道です。)

熊野古道は中辺路が有名で、皇族や貴人の参詣道として利用されていました。しかし小辺路が熊野と高野山を結ぶ参詣道として利用されるようになったのは近世以後のことのようで、記録も多くありません。松尾芭蕉の「奥の細道」に同行した河合曾良が、2泊3日で踏破した記録があるそうです。