高見山樹氷登山 (2021年2月)

SDGs

高見山は奈良県吉野郡東吉野村と三重県松阪市の境にある標高1248.4mの独立峰です。東西方向から見るととがって見えるため、関西のマッターホルンとも呼ばれます。紀伊半島において気軽に霧氷、樹氷が見えるので、奈良交通が近鉄の榛原駅から期間限定の霧氷バスを、ふもとの「たかすみ温泉」まで運行しています。

高見山北側には中央構造線が走り、兜岳、鎧岳などの特徴的な山々をみることができます。高見山は、台高山脈(明神岳、赤倉山、薊岳(あざみだけ)、大台ケ原など)の北端に位置しており、高見川と櫛田川の源になっています。台高山脈の名称は、奈良県吉野の岸田日出男氏が、大台ケ原と高見山から文字を取って命名したと言われています。山にはツキノワグマやニホンカモシカなども来るようで、登山口にはクマ注意の看板が掲げられています。

高見山は1970年に室生赤目青山国定公園に指定されており、奈良県側は第一種特別地域、三重県側は第二種特別地域として保護されています。室生赤目青山国定公園の区域は、大和高原南部地区(貝ヶ平山、額井岳)、室生火山群地域(倶留尊山、鎧岳、赤目渓谷)、高見山地(三峰山、高見山)、青山高原の四地域に大別され、細くつながっています。東海自然歩道のために指定された公園といううわさも聞いたことがあります。

ちなみに相撲界の高砂部屋の高見山は、この山に由来しているわけではないそうです。

高見山山頂から台高山脈方面

植生

特徴的な鎧岳