グリーンランド

SDGs

氷の大陸グリーンランド。カナダ列島東部の北極と大西洋の間に位置する世界最大の島。島とはいうものの、216.6万km²もある。(オーストラリア大陸は846.8万km²)

グリーンランドは厚い氷に覆われており、3/4は永久氷床。南極以外ではグリーンランドしか永久氷床は存在しない。

デンマーク王国内の自治領である。人口約5万6,480人(2013年)で、世界で最も人口密度の低い地域である。人口の約3分の1は首都ヌークに住んでいる。住民の大半はイヌイットであり、その祖先はアラスカからカナダ北部を通って移住し、13世紀までに徐々に島中に定住した。

グリーンランド北東部には、米国空軍管理のThule Air Baseと、世界最大かつ最北の国立公園である北東グリーンランド国立公園がある。この国立公園は、1974年に設立され、1988年に現在の規模にまで拡大し、グリーンランドの内陸および北東海岸の97万2,001平方キロメートル(37万5,292平方キロメートル)を保護している。

一般的に観光客が訪問するのは島西部のカンゲルスアアークやイルリサットが中心。デンマークの首都コペンハーゲンよりカンゲルスアアークに定期便が飛んでおり、カンゲルスアアークからイルリサットに飛ぶことができる。フライト途中には、氷床や氷河を見ることができる。

イルリサットのそばにある、イルリサットアイスフィヨルドは、ユネスコの世界遺産に登録されており、イルリサットはグリーンランドで最も人気のある観光地になっている。

イルリサットの人口は約5000人。ヌーク、シミウトに次ぐグリーンランド第3位の都市である。犬ぞりでの移動が今でもなされており、5000頭以上の犬が住んでいるともいわれる。

イルリサットアイスフィヨルドをつくりだしたのはJakobshavn氷河で、北半球最大クラスの氷河である。この氷河は、グリーンランド氷床の6.5%から流れ出る氷河で、グリーンランドの氷山全体の約10%を生産している。氷河は日速19mのスピードで流れ下り、年間約350億トンの氷山を作り出す。タイタニック号が沈む原因となった氷山は、この氷河で生産されたという説もある。

イルリサットの街から、イルリサットアイスフィヨルドまでは2時間程度で歩いていくことができる。一部歩道が整備されており、フィヨルド沿いは迷わないように案内が記されている。

フィヨルドには大きな氷山が浮かんでおり、高さ100m以上のものも存在する。

この氷山をみながらフィヨルドを歩いたり、船で氷山観光に向かったり、氷河を訪問したりすることができる。アウトドア好きにはたまらない光景が広がっている。 この氷山はフィヨルドを流れ下った後、海流に乗りイルリサットの街に沿って北上する。近年気候変動で氷河の後退が報告されており、それにより氷山や流氷が増え、港に流氷が入り込んで漁船が出港できない日が増えているとのこと。

陸から見たフィヨルド内の氷山
フィヨルド内の氷山
渋滞する氷河