コハクチョウ(北海道)

SDGs

コハクチョウは、ユーラシア大陸北部ツンドラ地帯で繁殖し、冬季になるとヨーロッパ(アイルランド、イギリス南部、オランダ、デンマークなど)、カスピ海周辺、韓国、中国東部、日本などへ南下して越冬します。

日本では、北海道クッチャロ湖、ウトナイ湖、福島県猪苗代湖、新潟県瓢湖、佐潟、滋賀県湖北、鳥取県・島根県中海などが有名な越冬地です。和歌山県にも飛来し、古座川から紀ノ川まで、和歌山全域で記録があります。

亜種にアメリカコハクチョウがあり、北アメリカ北部で繁殖しています。日本へはごく少数が冬鳥としてコハクチョウの群れに混じって渡来するそうです。

 全長翼開長飛来地繁殖地備考
オオハクチョウ140cm205-275 cm主に北海道、東北カムチャツカ、サハリンで繁殖くちばしの黄色が大きめ
コハクチョウ120cm180-225 cm主に東北、北陸、西日本の北部北極圏で繁殖アメリカコハクチョウと交雑個体あり
アメリカコハクチョウ132cmコハクチョウと同等カリフォルニア半島やチェサピーク湾アラスカ州やハドソン湾などくちばしの黄色が極小。コハクチョウの亜種

2021年2月、滋賀県湖北地域にコハクチョウを見に行きました。2020ー2021シーズンは10月12日~2月下旬まで飛来しており、例年600羽とのことですが、今期は東北や北陸地方の大雪の影響で、統計が残る1997年以降で過去最多の924羽を記録したそうです。

湖北野鳥センターがあり、コハクチョウの群れはセンターの周辺の農地で食事をしていました。ちなみに湖北には毎年「山本山のおばあちゃん」と名付けられたオオワシが飛来しています。23年連続で越冬しているようです。現在の個体は2代目とのことです。多くのバードウォッチャーが大きなカメラでオオワシを狙っていました。野鳥センターや山本山は琵琶湖国定公園の第2種特別地域として保護されていますが、周辺の田は国定公園区域外でした。

警戒を呼び掛けるコハクチョウ

田んぼで餌を探すコハクチョウ

2021年2月には、北海道ウトナイ湖にもコハクチョウを探しに行きましたが、まだ結氷しており、コブハクチョウしか見ることができませんでした。ここのコブハクチョウは以前バードウォッチャーを襲い、骨折させたことがあるそうです。ウトナイ湖は日本野鳥の会が日本初のバード・サンクチュアリとして指定しておりネイチャーセンターを運営していました。また国設鳥獣保護区(集団飛来地)の特別保護地区に指定され、1991年にはラムサール湿地にも登録されました。ウトナイ湖は千歳空港に近い場所にあり、飛行機の音が聞こえました。

コブハクチョウ

ウトナイ湖