かつらぎ町の北部、国道480号を大阪方面に走っていく途中の山の上に、四郷(しごう)と言われる地区があります。四郷地区は地名ではなく、四つの郷が集まった地域のことで、地図上では「広口、滝、東谷、平」で表記されています。四郷のあるかつらぎ町は、柿やブドウ、桃、梨などがとれ、和歌山の中でもフルーツの重要産地です。
串柿は主に西日本のお正月の縁起物として、鏡餅の飾りに利用されています。食用ではありません。縄の外側に2個ずつ、内側に6個の計10個を1本の串に刺し「いつもニコニコ仲むつまじく」と家内安全や健康祈願の意味を込めて作られています。
約400年前に串柿作りが始まったといわれ、10月下旬から11月下旬頃まで外で乾燥させ、12月22日以降の競りにかけられて市場に出回るそうです。四郷は串柿の生産高日本一で、柿の玉のれんが一斉に整然と干され、山里はオレンジ色に染まり、11月上旬中旬ごろのピーク時には多くの見学者が訪問しています。
2020年11月上旬、四郷の里を訪問し、串柿を見学してきました。四郷の里は、和泉山脈の標高約300メートルの高さにあり、国道480号から細い道を上がっていかなければなりません。集落内では道はかなり狭くなり、対向ができない場所もあり、長い距離をバックしないといけないケースもあります。観光で訪問される際は、無断で畑に立ち入ることがないように、また干している柿を触らないように注意し、可能であれば歩いて行った方がよい場所です。
2017年には480号沿いに道の駅くしがきの里がオープンし、物産品を販売しています。

集落の風景

干してある柿

柿畑