高野山町石道(2021年3月)

SDGs

九度山町の慈尊院から高野山へ登っていく道は、「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年に世界文化遺産に登録されました。町石はその道しるべとして、鎌倉時代に建てられた石柱です。

町石道の距離は約22㎞、すべて歩くと7時間ほどかかります。今回は雨が降っていたので、最後の3㎞程度、1時間半の距離を歩きました。

100年を超える巨木が高野道沿いに生える

杉の落ち葉を踏みしめて歩く

町石と町石道

町石は五輪塔形の石柱。根本大塔を起点として慈尊院まで180基、弘法大師御廟まで36基、合計216基建てられました。1町(約109メートル)ごとに建てられているため、町石といわれています。慈尊院から数えて36町(1里)ごとに、里石(りいし)が合計4基置かれています。

「鎌倉時代中期に遍照光院の僧、覚きょう上人の発願で事業が開始されました。幕府執権の北条時宗らが寄進者に名前を連ねました。今も179基が現存しています。高さ3mをこす石柱で、御影(兵庫県)で切り出された花崗岩を彫っています。単なる道標というだけではなく、密教の金剛界三十六尊及び胎蔵界百八十尊の梵字、寄進者の名前、建立年月日及び目的などが彫り込まれています。町石自体が一体の仏を表しているとされているそうで、かつて巡礼の人々は町石のひとつひとつに手を合わせて礼拝しながら登ったそうです。

2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコの世界文化遺産に登録されました。その際町石道は、「高野参詣道」の構成資産の一部として含まれました。高野参詣の際の主要道で、慈尊院や丹生官省符神社、丹生都比売神社、大門、檀上伽藍など、世界遺産登録地が含まれます。また、慈尊院から、やきもちで有名な花坂地区までは、高野山町石道玉川峡県立自然公園に含まれ、花坂地区から高野山までは高野龍神国定公園に含まれます。1997年3月6日に国の史跡としても登録されています。

町石。3mほどの五輪塔型石柱。